リングポールについて
『クイリング基本パーツ3『リング』の作り方』でも紹介しているとおり、『リング』を作るには芯になる円柱が必要です。『リングポール』はその『リング』を作るためのShillyオリジナルの専用道具です。
専用道具と言っても、使い方が難しいとか特殊な素材でできているということはなく、いたって普通のポール(棒)で、ただ単純に『リングが作りやすいように』と考えて出来た道具です。『リング』を作る道具はこれでなければダメとうことはありません。『リング』を作る道具ともに、『リングポール』をつくったいきさつをご紹介します。
ちなみに、基本のリングパーツの作り方については『クイリング基本パーツ3『リング』の作り方』をご覧ください。そちらで使用している銀色の棒がリングポールです。
目次
1.リングポールを作ろと思ったきっかけ
そもそも『リング』を作るには芯になる円柱が必要です。(なくても作れないことはないですが、かなり面倒なので芯を使うことをおススメします。)円柱であれば、鉛筆でもリップスティックでも本当になんでも構いません。
ただ、ちょっとづつ違うサイズのリングを作りたいと思うと、なかなかいい感じの円柱がみつからないものです。クイリングというマイナーなペーパーアートをはじめて挑戦される方に、いきなり専用の道具は敷居が高いし、でもクイリングアートのデザインを考えると、どうしても2種類はリングを作りたいところ。
なにかないかと考えた時、目を付けたのが乾電池です。単4から単1まで、いい具合に大きくなっていくので使えるのではないかと思いました。
実際使ってみると単4と単3はそれぞれにいい感じの大きさで、2つ組み合わせてもバランスがいいです。使い終わった乾電池もおうちに転がっている可能性が高いので、2種類のリングをつくるなら、かなりベストな選択だと思っています。試しにクイリングアートを作ってみたいという方にはおススメです。
これはいけると思ったのですが、単4より小さなサイズになると入手が困難。単5、単6もあるのですが、売っている店を探すのが大変なうえ、本来の電池として使うつもりがないなら値段が高い!さらに単3より大きい単2は、急にサイズ大きくなってしまいバランスが悪い。
そして「そもそも乾電池を使うのはどうなの?」とい言われていしまうと、安全性の部分が確かに気になります。1回、2回お試しで使うには問題ないと思いますが、継続的にクイリングアートを作っていただくためには、やはり専用の道具のほうがいいのでは?と、一周回った割にはすごく普通の結論に達しました。
それならということで、専用の道具をつくることにしました。
2.リングポールの誕生
そもそも、リングを作る専用の道具に『クイリングボーダーバディー』というものがすでにあります。
こちらは、等間隔で大きさが違う12種類のリングがつくれるうえ、三角形、正方形のリングもつくれます。正直これで十分だと思います。
それでも専用の道具を作ろうと思ったのは、持ち手が太くペーパーをうまく押さえられなくて、リングを何個も作っていると疲れてしまったからです。道具自体も大きいので、初めての方にはちょっと扱いづらいなと感じました。
そこで今度は『手作りポールを作ってみよう』でも紹介しているとおり、自分でポールを作ってみました。おうちにある道具でつくれるならお手軽でいいかなと思ったのですが、ハンドメイドが好きな方なら道具作りも面白いと感じてただけるかもしれませんが、そもそも初めてクイリングアートを作る方が、その前に道具を作るなんて敷居が高いどころか反り建つ壁状態で本末転倒。全然お手軽じゃない!
そんなこんなで、はじめてでも扱いやすく、そんなに仰々しくない道具と考えたのが『リングポール』です。
3.リングポールの特徴
『リングポール』は7.5cmの長さのアルミ製です。ちょうど手に収まって、しっかり握れる長さにしました。
素材はボンドがついても剥がれやすく、水洗いも出来て軽いということでアルミにしました。
金属より木材の方がいいかなとも思ったのですが、ボンドがはみ出した時に、ペーパと木材がくっついてしまい巻き終わってから抜けにくくなることがあったので、アルミを選択しました。
外径は4mmから16mmまで3mmピッチの5種類で、A4サイズ程度までのクイリングアートに使いやすい太さを作りました。
5本もあるとバラバラしてしまいまいそうですが、全てのポールがマトリョーシカみたいに1つにまとめられるのでなくならなくていい感じです。
4.リングポールを使ってみよう
と、いろいろ書きましたが結局のところ『リングポール』は本当に種も仕掛けもない普通のポールです。お近くのDIYショップなどでアルミパイプを購入してカットすればできあがりです。作品が大きくなればさらに太いポールも必要になりますが、まずは使いやすい7mm、10mm、13mmの3種類をそろえてみてください。かなり複雑なクイリングアートのデザインもつくることができますよ。
とは言っても、ご自分で用意するのは大変だと思いますので、『リングポール』を使ってみたい方は、minneよりご購入いただけます。(切断面で指など傷つけないよう気をつけてくださいね)
お値段はほぼ手間賃と思ってください。
『リングポール』買うぐらいなら、『クイリングボーダーバディー』の方が良いわという方はこちら
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道具も自分で作っちゃうという、ハンドメイド本格派の方はこちら
ご自分にあった道具を選んで、クイリングアートを楽しんでくださいね。